第十七回:AR City "ARita"
第十七回は久しぶりにマジメ課題回です。学部3年時に提案した「AR city "ARita"」について説明します。今回は形にのあるプロダクトではなく仕組みの提案になります。
課題の概要としては「佐賀県の有田町を観光名所として活気づけること」がテーマとして与えられ、フィールドワークやグループワークを通して、プロダクトやアプリケーションなど何らかの提案につなげるというものです。有田町と言えば「有田焼」で有名ですね。自分にも前知識はそのくらいしかありませんでした。
←ココ(地図はhttps://www.pref.saga.lg.jp/より)
まず観光客を対象としたフィールドワークから得られた発見として、主なものを以下に記します。
・有田焼だけでなく古く美しい街並みが現存すること
・地域の人は観光客に優しい
・移動手段は徒歩orレンタサイクルがメインになり、スマートフォンを見ながらの移動になってしまう
・駅を中心とした街構成、でも電車は1時間に1~2本程度
→時間管理が大切
・観光客の行動は 目的地があるかないかで大きく変化する
フィールドワークと考察を基にコンセプトを2つ、目的で分けて設定しました。
・目的地がある観光客:「時間を最大限活用する」
・散策が好きなタイプの観光客:「楽しく歩きやすい町づくり」
そこから生まれたアイデアが以下のポスターになります。
どうしても文字の多いポスターになってしまいました。ざっくり内容を説明すると、「観光地」と「普通の町中」の両方にARマーカーを設置し、そのマーカーから得られるピースを集めると景品がもらえる、というものです。詳しくはポスターにわかりやすく書いているので、時間があればぜひ見てください...!
この提案の要点は主に2点あります。
・ARマーカーにより観光ルートの誘導ができる
主要な場所、観光地にはARマーカーとそれによる解説を必ず設置するため、それの巡回ルートで観光の時間をある程度制御することができる。
・町中を見回しながら歩く
初めて行く観光地ではスマートフォンとかのマップを見ながらになってしまいがち。その点を「普通の町中」にもARマーカーで探索要素を設けることで、有田町の綺麗な街並みを見ながら散策することができるように。
反省点ですが、相変わらずユーザー設定と提案との繋がりは甘いですね。ただ自分や友人を設定しているので行動への理解はまあまあかなぁ。あとはARの理解への浅さも感じます。それ以外は良く考えているし、コンセプトとの一貫性も悪くないと思います。見せたいものを観光地でなく「街そのもの」としている点は個人的に気に入っています。
課題の説明は以上です。考えたことが多いとどうしても長文になってしまいますね...。体力も使います。ところで最近暑くて、気が付けば夏ですね。皆さん体調にはお気を付けください。次回はアホ課題回がしたいです。今回はこれで終わります。では、ごきげんよう~。
2020/07/21