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第四十一回:ナイフケース

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

というわけで第四十一回は革細工シリーズでナイフケースを紹介します。ちょうど昨年の大晦日に作ったものですね。すごく媚び媚びな感じのカワイイヤツができてしまったと思います。ちょっと否定的なニュアンスになってしまいましたが、自分でもかなり気に入っています。とりあえず写真を見せます。

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はい、映えですね、映え。見てわかるようにナイフの形状のモチーフであるクジラを投影しています。そもそもこのナイフについてですが、「TOSA」と彫ってあるように、だいぶ前に高知に旅行に行ったときに買った土産品です。どうやら高知の海ではニタリクジラという種類のクジラがみられるそうです。かわいいですよね。刃物店の出店で買ったため切れ味も良いです。ナイフはあってもちょうどいいケースがなかったため今回自分で作りました。

 

ケースの形状はナイフの寸法に従って決めました。ナイフの形状自体が特殊なので、しまう時にそのでっぱりで引っ掛からないような形にしました。縫合は白い部分はレース編み水色の部分はロウ引き糸で縫っています。これは見た目をクジラらしくするためという目的もありますがそれはむしろおまけで、もっと合理的理由からこの縫合にしています。まず考えたこととして刃が当たる部分に糸では繰り返し使ううちに刃で糸が切れてしまうかもしれないということです。そこでその部分にはレースを採用したのですが、このレース編みというのは90°以下の角度を回って編むことが非常に難しいのです。そこで刃の当たらない背面部は糸縫いにしました。色はもちろんクジラというモチーフに合わせましたが、ちょっと考えてこの革の合わせ方にしています。ちなみにかかった時間は設計から仕上げまでで6~8時間くらいです。

 

今回の説明は以上です。もう2021年ですね。正直あまり実感がありません。そろそろ修士研究頑張んないとなぁ...。今年の抱負は寝ぐせをつけないことです。では今回はここで終わります。次回は例の電源機構について話すかもです。では今年も頑張りましょう。

 

2021/01/05