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第二十五回:裏口錠前

第二十五回は予告通り修理回です。昨年修理した裏口の錠前についてです。僕が住んでいる寮はもう古く、あちこちにガタが来ているという話は以前にした気がします。裏口の錠前もその一つで、昨年突然鍵が回らなくなりました。そこで僕が興味半分で修理をしてみました。

 

まず錠のタイプはドアノブとの一体型です。インテグラル錠とかと呼ばれるタイプですね。なのでまずドアノブを外さなければなりません。ここで驚いたのがドアノブというのは意外と簡単に外れます。それどころかその中にもシリンダー内部の他にそんなに複雑な機構はなくかなりシンプルなつくりをしています。考えてみたら何千、何万と回転で動く機構のハードウェアがそんなに複雑なつくりをしているはずはないのですが、その簡潔さは本当によくできていると感動しました。改めて内部を手に取って理解することで得られる感動ありますよね?そんな感じです。

 

さて鍵が回らなくなった原因ですが、シリンダーのホコリの目詰まりでした。多分ありがちな奴ですね。そこでシリンダーも開けて洗浄を試みました。第一回目はシリンダーの鍵の凹凸とかみ合うパターンを記録し忘れて失敗しました。ここで初めてシリンダーの仕組みを知ったので仕方のない部分もありますが、非常に反省しています。しかし外と通じる裏口のドアを開かないままにしておくわけにはいきません。そこでどうしたかというと、まったく同じシリンダーを寮内の別の場所から外してきて裏口のやつと入れ替えることにしました。つまり今もその取り換えた場所は、重要度が低いとはいえ、鍵がかからないままです。本当にごめんなさい。

 

というわけでシリンダーの交換にも成功しいよいよ取り付けるだけとなったのですがここで問題が起きました。どうしてもドアノブのつまみが90°ずれてしまうのです。普通はドアノブのつまみは縦=開錠、横=施錠ですよね?その関係が逆転してしまっていたのです。まあ無理に別の場所からシリンダーを持ってきた弊害でしょうね...。そこで仕方ないので、3Dプリンターでそのズレを補正するパーツを作りました。まあ単純にパーツのかみ合いをずらして力の伝達を90°変えるだけです。

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一応これでうまくいきましたが、3Dプリンターを使うまでは何とか内部機構の並び替えで解決しようとして10時間ほど格闘しました...(結果ダメだったわけですが)。そのくらい3Dプリンターは最終手段だと思っています。ちなみに袋にver.2と書いてあるのはver.1はでっぱり部分が薄すぎて使用中に割れたため、そこの寸法を調整したからです。またドアノブの回転角度も前とは変わったためちゃんとステッカーを張って対応しました(当時写真撮っとけばよかった)。

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気遣いを感じますね。偉い!説明はこんな感じになります。これみたいに動作するものが自分の思うように動いたときの喜びはとても大きいですね。かなり達成感と満足感を得ることができます。修理パーツに予備は作ってありますが、今後も長持ちすることを祈るのみですね...。

 

今回はこれで終わります。明日は個人的に何か工作をしようと思っています。何を作るかはこれから考えます。最近天気がいいので遠出したい気持ちもありますがまあそうもいかないので...。ではまた次回に、ごきげんよう~。

 

2020/08/18