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第二十四回:Sphere Pot

第二十四回は課題回で「Sphere Pot」を紹介します。これは学部2年の頃の課題だったと思いますが、正直細部がうろ覚えなのでこれまで避けてきました。思い出せるせる範囲で話していきます。

 

まず課題が「複数項目の中から題材を選び、それについて歴史や過去の在り方を調べ、あらたな価値をデザインする」といった感じでした。僕はこの題材に「インテリアグリーンと照明」を選択しました。この題材はそもそも設定自体が曖昧でした。

 

とりあえずインテリアグリーンについて調査をしました。起源は古代ヨーロッパにさかのぼり、当時の権力者が支配の象徴として植物を観賞用に飾ったのが始まりと言われています。なんか装飾的な柱に植物が絡みついているイメージありませんか?最初はあんな感じだったみたいです。今の私たちはあまり感じられないものかもしれませんが、当時の人々の自然に対する畏敬の念を感じますね。そんなこんなで産業革命とかを通して技術は発展していきます。バイオテクノロジーの出現等で植物はどんどん人の支配下に置かれていきます。この流れから人々は植物鑑賞を通して、自然に対する制御・勝利を見ているのではないかと考察しました。そしてこの流れに伴い花器の発展も見られることが分かりました。

 

そしてこの照明との関連ですが、一例としては灯篭のような自然そのものと照明が調和するようなケースがあります。そのほかにも植物のつたをランプシェードとして用いるモノとかもありました。しかしたいていの場合照明自体が発熱するため、植物との共存は難しいことでした。今はLEDの普及があるのでそういった熱に弱い材料との併用を試みるケースも増えているだろうと考えました。

 

そこでキャッチコピーに「次世代の鉢」、コンセプトとして「人と植物間のコントロール」を掲げました。安直ですね...。そこから考えたのが次のような提案になります。

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ガラス球の中で植物を育てられます。見づらいですが、その球の台座がタッチパネルになっており、鉢が部屋の家電や照明と連動して室温や明るさを調整できるようになっています。球内部の植物と部屋の湿度などのコンディションに関連性を持たせられれば面白いプロダクトになるのではと思います。全部ガラス素材にしたのは未来的なイメージを与えたいという意図からですね。同様の理由で実現可能性もまあまあ度外視しています。

 

説明はこんな感じですね。鉢というプロダクトの中で照明を制御するのではなく、外部と関連付けようとしているのはこれまでの歴史の流れから少し外れている気がして面白いですね。あとは良くも悪くも流行りのIoTに乗っかっただけという気がします。ポスターの構成はともかく、モデルとフリー素材からはイメージを伝えようという努力が見えて良いと思います。コメントとしてはこんなもんでしょうか。

 

今回はこれで終わります。説明しやすいやつが減ってきてモチベが下がり気味です。最近さすがに暑いですしね...。本当はちょっと上達した後のポスターとかも見せたいんですがいかんせん住所・氏名が特定されてしまうものなので少し考えます。次回は修理回とかにしたいです。ではおやすみなさい~。

 

2020/08/16