第二十回:hidamari
投稿途切れがちですが、気が付けば第二十回です。書きやすいヤツが減ってきましたね...。というわけで今回は学内コンペに出した「hidamari」という作品を紹介します。これは学部3年の冬くらいですね。
まずコンペって何?という人に軽く説明すると、「作品/アイデア大会」です。この学内コンペの課題は「木とプラスチックを用いたハンガーの考案」でした。あまり自分はスタイリング(=形状)のデザインが得意ではないのですが、入賞者には賞金が出ると聞いて腕試しがてら応募することを決めました。
まず考えたことが「そもそもハンガーとは何か」ということと「木とプラスチックで作ることに意味を持たせること」です。
前者については"hang"という単語を英英辞書とかで調べたり、現在の使われ方や似た使われ方をしているモノの調査とかをしました。例えば、外食とかで上着をイスに掛ける行為があります。この場合イスが「地面に置くハンガー」としての役割を果たしていると言え、面白くないですか?またハンガーのどの部分が何の役割をしているかという機能的的な分析もしました。こういった過程で「ハンガーに本当に必要な要素は何か?」ということを改めて考えました。
この過程で一つ発見したことが、当たり前だと思うかもしれませんが、ハンガーは屋外で用いられることが多いということです。屋外では光の当たり方や、雨や紫外線など外特有の多くの変化があることに気が付きました。
後者がメインで考えたことです。木とプラスチックで作るのであれば、モノ自体が木とプラスチックで作られる必要性を持ってなければなりません。そこでまずプラスチックと木の特性を考え、そこからコンセプトを作ることにしました。
プラスチックは
・自由な成形
・様々な着色
・熱に弱い傾向
・種類ごとに弾性、硬度など多様な特性を持つ
木は
・自然的な印象
・重さと安心感
・減算的な加工、よって加工に制限がある
などの属性/要素を持っています。
これらの分析調査からコンセプトを「やわらかなハンガー;服をかけるという行為に彩りを」に決めました。そして考案したものがこちらです。
プラスチックには強度と透過性を考えてアクリル or AS樹脂に設定しています。「やわらかさ」を伝えるために極力エッジを排除した丸みのある形状にしています。デザイン思想としては、屋外での光の具合で、透明なプラスチック部分とそこを通って光が映り込む木製部分の表情が変わるのを見せることです。晴れの日には晴れの表情、雨の時には雨の表情を。一度として同じものはない偶然性を特性に持つことで、日々の服をかけるという行為をちょっと特別なモノにさせたいと考えました。
ここに至るまでに寸法の確認や細かい設計の変更とかもガバガバではありますが行っています。木とプラスチック部分の接合方法も何通りか考え、提案では3か所に凹凸を作りそこをはめ込む方式にしています。
感想ですが、あまりポスター作りがうまくないですね...。下手なんですよねー、ポスターづくり。数をこなすしかないのは分かっていますが、もっと上達したいです。あとポラスチックを含めて素材周りの知識ももっとつけたいですね。なんか全体的に悪くはないんですけど、可もなく不可もなくって感じですね。頑張ったとは思います。余談ですが佳作的なところに入賞してちょっとだけお金ももらえました。
今回はこれで終わりです。最近梅雨が明けて急に夏が来ましたね~。夏は嫌いではないのですが、なぜか暑いほど眠くなります。ウイルスのためにこの夏は帰省できるか怪しいですね...、夏休みの予定を募集しています。次回は最近の遅れを取り返すためにもう一回課題枠をやる予定です。サボる時にはせめてサボります投稿をするようにします...。では、ごきげんよう~。
2020/07/31